相続分の放棄とは何でしょうか
相続分の放棄とは、遺産に対する共有持分権を放棄する意思表示をいいます。
相続分の放棄は、法律上の規定はなく、相続後に自分は相続財産はいらない、他の相続人と関わりたくない場合に、遺産分割協議の中で行う手続です。相続分を放棄する意思表示をすることで、自分の相続分を、「法定相続分の割合で」譲る効果を持ちます。また相続分の放棄は、あくまで相続財産の承継を放棄する意思表示であり、相続債務についての負担を免れるものではないため、相続分の放棄を行っても、債権者から請求を受けた場合、これに応じなければならない可能性がある一方、相続財産を取得することは出来なくなります。
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